1.インデックス分析概要 2. multibook インデックス分析機能 1. 機能概要 2. 基本操作 3. 出力レポート
1.インデックス分析概要
インデックス分析は、財務諸表を用いて、不正や問題点を検出することを可能にします。
1. 最適と考えられる年月の財務諸表を基準値とします。
2. 基準値をベースに当該年月の実績金額を指数(インデックス)で表します。
3. 指数の推移や、相関する勘定科目の変化に着目し、異常値を認識、不正や、問題点を検出します。
【インデックスで表した財務諸表】
2.multibook インデックス分析機能
1.機能概要
インデックス分析を用いた不正、問題点検出、また主要な経営指標を用いた分析を容易に可能とすべく、ACGL840 インデックス分析をリリースいたしました。
【機能のポイント】
1. インデックス分析用財務諸表を出力します。
1つのExcel シート、上段にPL、下段にBSを表示しますが、通常の金額表示に続いて、指数(インデックス)での表示も行います。また月単位、四半期単位、年度単位でのインデックス推移表示が可能です。
2. 主要な経営指標の出力が可能。
PL、BSのさらに下段に、手元流動性比率、借入金月商比率、売掛金月商比率といった主要な経営指標を表示することが可能です。
2.基本操作
ご利用開始前に、BS、PLの財務諸表制御や経営指標の各項目表示順(後述)を設定の上、 ”検索条件“として保存して下さい。 ご利用時は、事前設定した”検索条件“を選択の上、表示期間情報を追加指定し、ファイル出力実行して下さい。
インデックス分析用ですので、PLについて、累計金額表示モードはありません。
出力条件各項目の指定方法、内容について、ご参照下さい。
項目 |
説明 |
入力 |
備考 |
検索条件 |
表示期間の年月以外の条件を保存可能です。 |
任意 |
|
会社 |
表示対象の会社を指定 |
必須 |
デフォルトはユーザーの所属する会社 |
表示期間 |
月別、四半期別、会計年度別のいずれかを選択します。 月別の場合は表示開始と終了の年月(カレンダー年月)を、四半期別、会計年度別の場合は年度を指定します。 |
必須 |
表示期間上限があります。 月別の場合は36か月 四半期別の場合は3年 会計年度別の場合は5年 |
金額単位 |
金額の表示単位を指定します。 1/1,000/1,000,000から選択します。 |
必須 |
|
勘定科目表 |
会社の勘定科目表かグループ勘定科目表かを指定します。 |
必須 |
|
財務諸表制御 |
BS,PLそれぞれの財務諸表制御を指定します。 |
必須 |
|
元帳 |
表示対象の元帳を指定します。 |
必須 |
項目 |
説明 |
入力 |
備考 |
基準値実績年月 |
インデックス計算の基準となる実績の年月(カレンダー年月)を指定します。 【PLの場合(発生額ベース)】 •表示期間が月別:当該年月の実績を基準値として利用 •表示期間が四半期別:当該年月の実績を3倍 •表示期間が会計年度別:当該年月の実績を12倍 ただし、売上高利益率などの行(掛算割算を含む計算式が設定された行)の場合、表示期間の選択によらず、当該年月の実績を基準値として利用します。 【BSの場合(残高ベース)】 •表示期間の選択によらず、当該年月の実績を基準値として利用 |
必須 |
|
金額0非表示 |
金額がすべて0の行を表示しない場合、チェックします。 |
任意 |
|
勘定科目コード表示 |
勘定科目の金額、残高を表示する行について、名称だけでなく、勘定科目コードも表示する場合、チェックします。 |
任意 |
項目 |
説明 |
備考 |
経営指標 |
経営指標を表示する場合、チェックします。 |
経営指標は表示期間が月別の場合のみ有効です。 |
売上高 |
売上高を財務諸表制御(PL)の表示順で指定します。 |
経営指標にチェックをつけた場合、当該全項目の指定が必要です(一部指標は設定(表示)しないということはできません)。 表示順については次ページ参照 |
手元流動性 |
手元流動性を財務諸表制御(BS)の表示順で指定します。 |
|
借入金 |
借入金を財務諸表制御(BS)の表示順で指定します。 |
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売掛金(AR) |
売掛金を財務諸表制御(BS)の表示順で指定します。 |
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買掛金(AP) |
買掛金を財務諸表制御(BS)の表示順で指定します。 |
|
有利子負債 |
有利子負債を財務諸表制御(BS)の表示順で指定します。 |
|
自己資本 |
自己資本を財務諸表制御(BS)の表示順で指定します。 |
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税引後利益 |
税引後利益を財務諸表制御(PL)の表示順で指定します。 |
|
減価償却費 |
減価償却費を財務諸表制御(PL)の表示順で指定します。 |
経営指標の表示にあたり、各項目の金額を取得するため、財務諸表制御の表示順の指定が必要です。
(財務諸表制御(ACGL610 財務諸表コントロールマスタ設定) のマニュアルを参照下さい)
【経営指標の月商の情報として、売上高の表示順を指定する例】
内容:1(計算式)、もしくは2:(勘定科目)の表示順のみ指定が可能です。
非表示が1の表示順を経営指標の項目の値として利用可能ですが、非表示と設定されていますので、当該項目の金額や指数を出力レポート上で確認することはできません。
3.出力レポート
指定された出力条件に基づいて、上から、PL、BS、経営指標を表示しますが、金額情報とあわせて、指数(インデックス)を表示します。
経営指標は表示期間が月別の場合のみ表示します。
インデックス = 実績 ÷ 基準値 × 100 で算出します。
※インデックスは小数点3桁を四捨五入します
※基準値が0の場合、インデックスも0となります